とことこと

NOVEMBER 4, 2021 / とことこと

無頓着で知的、で純情。

ヌーヴェル・ヴァーグは映画だけでなく、先鋭的に「フランス人の女性らしさ」を方向づけたムーブメントともいえる。

ヌーヴェル・ヴァーグ映画で描かれる女性像は、フランス人女性の魅力(allure)に、今も鮮やかに感じとることができる。

裏、がない。

ウールとカシミヤ素材のこのコートは、オーダーメイドやハイブランドのコートに使用されるビーバー加工が施され、上品な質感と、優しさが調和する。一重仕立ての、裏地のないコート。

カシミヤブレンドリバーミドルコート
メリノショルダーボタンボーダークルーネックニット
コーデュロイワイドパンツ
カシミヤアームカバー

その他、スタイリスト私物

「パリジェンヌの無造作なかんじ」というニュアンスは、スタイルとして日本に上陸して久しい。それは、消費され、消費され、「エフォートレス」という言葉に置き換えられながら、消費され続けてきた。

この「かんじ」こそ、ヌーヴェル・ヴァーグが作った女性像を起点としている。

それはそうだとしても、無造作も、エフォートレスも、ヌーヴェル・ヴァーグが示した女性像の、ごく一部だ。

「無頓着で知的、で純情」

これは、色褪せない。消費されない。

カシミヤに、コーデュロイは、冬のフレンチカジュアルの贅沢な定番だ。アームカバーにカシミア、というところが贅沢な遊び心。ボーダーニットとのカラーマッチがどうも嬉しい。

カシミヤブレンドリバーミドルコート
メリノショルダーボタンボーダークルーネックニット
コーデュロイワイドパンツ
カシミヤアームカバー

その他、スタイリスト私物

コトニエの今シーズンのテーマである「ヌーベル・ヴァーグ x ヌーベル・ヴァーグ」では、それぞれの女性の魅力(allure)を自ら受け入れることに繋がるスタイリングで構成されていると、クリエイティブ・ディレクターのナタリー・マーシャルはいう。

タイムレス(普遍的)で、エッセンシャル(本質的)な服作り。コトニエは、ここを起点としている。

動きたい。

一枚仕立ての軽さと、ドロップショルダーのゆったりとした着心地は、カーディガンのように、しなやか。気軽なのに上品、というところがフレンチカジュアルだ。

カシミヤブレンドリバーミドルコート
ウールバイカラーレオンロゴマフラー

その他、スタイリスト私物

ヌーベル・ヴァーグを代表する女優たち、ジーン・セバーグも、ジャンヌ・モローも、アンナ・カリーナも本当にすばらしいが、今でも映画で活躍しているカトリーヌ・ドヌーヴには目をみはるものがある。

「絶世の美女」と賛辞され、現在78才。歳をとることは、怖いことではないわ、と言い切る60才を過ぎてからのカトリーヌ・ドヌーヴは、映画出演のオファーを積極的に引き受けているようにみえる。

コレクションの全てのアイテムと相性が合うようにと、計算されたボリュームと丈感。そして機能性とスタイルアップのためだけの最小限の縫い目。タイムレスで長く愛せるコートに、今シーズンならではのモンクローブカラーを。

カシミヤブレンドリバーミドルコート
カシミヤ3Dクルーネックニット
ピーチスキンスキニーパンツ
ウールバイカラーレオンロゴマフラー

その他、スタイリスト私物

カトリーヌ・ドヌーヴの映画でのスタイリングは、絶妙なアイコニックさ加減だ。『シェルブールの雨傘』のトレンチコート姿はキュート極まりない。

なかでも映画『ひきしお』(仏: Liza)のオール白のスタイリングは印象的だった。 サンローランの白のセットアップに白いハットは、タイムレスで、エッセンシャルなスタイルだ。

ヌーベル・ヴァーグ x 新しい波、としての「女性らしさ」とはきっと、

「無頓着で知的、で純情」

という自分を肯定した先にある、アイデンティティーの自己決定という、自由な姿なんだろう。

ユーモアをシックに取り入れる、レオンロゴのマフラー。この冬のパートナーとして、愛すべきボリューム感。

カシミヤブレンドリバーミドルコート
ウールバイカラーレオンロゴマフラー

その他、スタイリスト私物

「考えるとは注意深く直面し、抵抗すること」

そう教えてくれたハンナ・アーレント。

「エレガンスとは抵抗すること」

これはココ・シャネルだ。

歴史の中の魅力的な女性は抵抗した。抵抗しつづけるから、知的でいれるんだ、ということもよくわかる。そしてそこから生まれる無頓着さは、抱きしめたくなるような人間味に溢れている。これらを可能にする純情は、最強にロマンティックで、笑いたくなる。

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