とことこと

SEPTEMBER 2, 2021 / 普通のパリ

PARIS, REFINED

interview : Inji Massoteau

コトニエのクリエイティブ・ディレクターを担う、ナタリー・マーシャル。もともとはフレンチ・ヴォーグをはじめとする、フランスの雑誌のファッションエディターとしてキャリアを積んできた。

今、彼女は「ロックスターのスタイリングより、日常の女性の演出」にパッションを感じるという。女性には誰もが、自分自身の魅力を引き出す才能がある。それを表現するきっかけとなるような服づくり。そんな強い意志のもと、コトニエのコレクションを作っている。

そんなナタリーへのインタビュー第2弾。この記事の長年のレギュラー、パリでハイブランドのイメージを作る会社を経営する、インジー・マソトゥがお話を聞きました。

ナタリー・マーシャル インタビュー第1弾はこちらから

カフェにいるだけでも、優雅で洗練された空気が溢れ出るナタリー。大好きなNouvelle Vagueの映画のイメージにNouvelle Vague(=新しい波)を起こすというコンセプトの今シーズンのコレクションでは、フレンチカジュアルならではの、アイコニックピースを勢揃いさせた。

インジー: フレンチスタイルの絶対条件に「心地よさ」というのがあると思うんですが、それは、コルセットのような物理的な締め付けだけでなく、精神的な抑制からの自由、という本質的なところもベースになっていると思います。

「心地よさ」に関して、今までコトニエは特に注力してきたように見えますが、今シーズンのコレクションではどのように応用されましたか?

ナタリー: 服は幸福感だったり、充足感だったり、自分を愛しむためのツールであるべきだと思うの。そんな理論的なことではなく、もっと本能に近いところの意味で。

今シーズンはそれらを満たすために、より、実用主義的なコレクションになっているわ。働く女性、自由に動く、洗練された女性のために、素材にこだわって、そこからデザインのディテールを洗練させていく。新しい波ね。

メンズ仕立てのシャツも、デザインのディテール、素材で品よく、女性らしく。ニット帽をはじめ、今シーズンのハットやバッグ、シューズなどのファッショングッズを使ったスタイリングは、新感覚なのに、安心感もある。ワードローブに新しい波を起こしてくれる。

世界中の多種多様な女性のために

インジー: フランスでは、よりシンプルである、というところに価値をおく傾向があると思いますが、そのことについてはどう思いますか?

ナタリー: タイムレスなファッション、服作り、という意味ではシンプルであることにつながるんだと思う。

全てはあらゆる女性、世界中の多種多様な女性が、自分自身のユニークさを表現できるように、という信念に集約されるの。それがフランスのファッションブランドであるコトニエのバックグラウンドと「心地よい」関係を作っていると思う。

自分自身を魅力的に感じるための服作り、魅力を表現する喜びを共有するために服作り、について熱く語るナタリー。フランスの文化の中心にいる、自由でオープンな、ふたりのパリジェンヌの精神論は、シンプルでやさしい。

インジー: 「心地よさ」と、タイムレスであることは、つながりますね。

ナタリー: 自然発生として「心地よさ」につながると思う。自分がタイムレスな服を着て、魅力的に感じるって心地いいから。もちろん服のカットやデザイン、素材からくる「心地よさ」があってこそだけど。

自分自身の魅力、ユニーク性を心地いい!と感じることが重要なの。

ディテールがフレンチスタイルを象徴する。カットソーのサイドボタンを開けて、優しい質感と光沢のあるシャツをのぞかせる。ニット帽とシルクのスカーフの相性は、トリッキーなストーリー性を帯びている。このニューシルエット&ニューボリュームのスタイリングは、フレンチカジュアルに新しい波を起こす。
「あっち」「いや、こっち」どんな時でも優雅で、洗練されたふたり。

インジー: 自分自身の魅力をどう、表現するか、という考え方自体が心地いい。

ナタリーは今シーズン、コトニエのもつ芯の部分を、呼び覚まそうとしている?

ナタリー: もともとコトニエのもつコンセプト「母から娘へ」を、「全ての女性へ」と拡張していった。時代とともにそこには変化があったの。

だからこそ、より普遍的で、本質的な服作りを追求したの。

「フレンチカジュアルは、究極のエレガンス」というテーゼを、今シーズンのコトニエコレクションから発見したというインジー。クラッシックなブラウスを、ディテールでモダン化させるのが、コトニエ独自のクラフトマンシップ。

フレンチブランドとして、これまで服作りのクラフトマンシップを極めてきたコトニエ。

女性が魅力的に感じるスタイルを作り出す、ナタリーの精神性が舵をとるコトニエ・コレクション。

新感覚の優雅だ。

地政学的にも、日本と全く違う女性史をたどってきたフランス。コミュニケーションや人の在り方が変化する中、フランス人女性から習うことは多い、と、世界でもいち早く日本人女性たちは、ファッションというアンテナを通して着眼した。
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