とことこと

MARCH 22 / 普通のパリ

マリアージュが美しいレストラン

今、パリで美味しいレストランに行くとかなりの確率で日本人シェフに遭遇する。パリのフード業界での日本人の活躍は目覚ましいばかり。

繊細な味の感覚と仕事に対する真摯な態度がレストラン業界で重宝されているのか。同じ日本人として誇らしい限りだ。

レストラン激戦区として知られる、パリ右岸、11区でまたキラリと光る個性を持つレストランを発見。

ランチは2皿で28ユーロ、3皿38ユーロ。ディナーはアラカルトで。

一面ガラスばりで、自然光がさんさんと入る気持ちいい空間のここの名前は「Botanique(ボタニック)」。フランス語で植物学を意味する言葉だが、料理の根源である自然へのリスペクトを込めてその名をつけたそう。

その名の通り、どの料理もまるで花を生けるように美しく盛られている。味のアクセントになるハーブ類はまるで野に咲く花々のような存在感だ。

シェフの山口さんは、リオンの2つ星レストラン、ニコラ・ル・ベックで修行した後、パリの人気レストラン、ピエール・サンで経験を積む。そんななか、ソムリエのアレクサンドルさんと知り合い、ふたりで自分達のレストランを2016年に開いた。

フランス料理に欠かせないのがワイン。料理を活かすも殺すもワイン次第で、それはしばし結婚にたとえられるところ。

よい人にめぐり合えれば、お互いのよいところを高め合うように、逆にいえば相性が悪ければお互いに悪いところばかり引き立つように、料理とワインも相性が重要になる。

フレッシュな素材にフルーティーなワインを合わせれば、お互いの酸味が引き立ち素晴らしい組み合わせが生まれる。また魚に熟成した重い赤ワインなど合わせようものなら、魚の生臭さがよりたち、ワインの渋さがより感じられる。まさにマリアージュ(結婚)のなせる技。

初対面より意気投合した山口さんとアレクサンドルさんだけに、どの料理にもアレクサンドルさんが相性抜群のワインをセレクトしてくれて、まさにマリアージュと唸らされること間違いなし。

日仏と国籍こそ違えども、美味しいものに対する感覚は一緒なのだと改めて感じさせされる。

夜、2階席では、メニュ・デグスタシオン(複数の皿からなるコースメニュ)を68ユーロで。

食事の最後を飾るデザートも旬のフルーツをうまく活かしつつ、どれも繊細な味。こちらも日本人のパティシエール、吉田さんが手がける。

デザートにはぜひこのシャンパンをと、またまたアレクサンドルさんが見事にセレクトしてくれる。

マリアージュの美しさに酔いしれるうち、お酒に酔っ払いすぎるのがこの店の難点か。

デザートは吉田由紀さんが手がける。どれも軽い仕上がりで、ペロリと食べられる。
Botanique
71,rue de la Folie-Méricourt 75011
tel :01 47 00 27 80

Text :Hiro Morita

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