とことこと
OCTOBER 19 / 普通のパリ
パリのクールなホテル
かっこいい!という意味の英語、Coolはもはやフランス語になっている。おしゃれなアイテムを見つけたとき、洗練されたサービスを受けたとき、クーールとクーの字を伸ばして発音する。
パリジェンヌがそれを言うとき、それはどこか自然体で、無理のないスタイルや物に対して使う。
そんなクーールを感じるホテルが2区のサンティエにこの秋オープンした。

ネオ・ビストロや高感度のショップがオープンしてヒップなエリアと進化をとげるサンティエだが、服飾業界ともゆかりが深く、いまでも問屋が並ぶ。
エリアの中心にある、そんなに広くない通り、サンティエ通りから建物に入ると、まずその中庭の広さに驚かされる。
もともと18世紀の個人の邸宅だった建物とテキスタイルの工場だった跡地をドッキングしたスペースで、入ってすぐの中庭にはバーカウンターがあり、夕方のアペリティフタイムには業界人がたまり、おしゃべりに講じている。

客室は全部で172室。カテゴリーは4つに分かれていて、一番手頃な部屋は100ユーロ以下で泊まれる。
どの部屋もインテリアは主張しすぎず、ミニマルすぎず、ヴィンテージのランプなどが適度に配置され、センスのよい友人宅に招かれたような居心地のよさが。
冷蔵庫は2種類の水が常備され(無料)、コーヒーと紅茶を沸かせるポットはもちろんのこと、外で買ってきたワインやシャンパンが飲めるようにと、クリスタルのグラスがセンスよく並べられている。

出張でパリにくる、時間のないビジネスパーソンには嬉しいのが、朝のブレックファーストバッグ。夜、ドアの外に備え付けの紙袋を置いておくと、朝にはヨーグルトとグラノラ、果物、オレンジジュースを入れてくれ、そのまま街に出かけられる。
WIFIはもちろんのこと、国際電話も一時間まで無料という憎いサービスも。
ジーンズにトレーナー、スニーカー姿のサービス係の慇懃すぎず、まさにクールな対応に高感度がもてる。
2階には隠れ家的なバーがあり、オリジナルのカクテルを楽しみたい。一回の中庭スペースの隣にはレストランも併設していて、週末にはDJも。
まさにいま!の世代に快適なステイを保証してくれるホテルになっている。


Text/Hiro Morita
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