とことこと

OCTOBER 05 / 普通のパリ

パリのどら焼き

日本に魅せられた一人のフランス人パティシエと日本人のお菓子職人が、パリにどら焼き屋をオープン。パリ式どら焼きはマスカルポーネのクリームと季節のフルーツが入っていて、おしゃれに変身。海を渡ったどら焼きがパリジェンヌを魅せるのか、今後が楽しみだ。

パティシエのロマンは、パリのカリスマ・パティシエ、ジャック・ジェナンで修行中に日本人のガールフレンドに出会う。その縁から日本に興味を持ち、日本で本格的に和菓子を学ぶことになる。「日本のお菓子に触れた時、なんて季節感を大事にしているのだろう、というのが最初の発見でした。それはお菓子だけでなく食器やデコレーションにいたるまで、カルチャー全般に季節が存在している」とロマン。

季節のどら焼きは、秋にはイチジク、春にはいちごと旬のフルーツが。

パリに戻って、自分の店を出店したいと思った時、まず思い浮かんだのがこの季節感だそう。「フランスのお菓子はテクニック的にすごく凝っていて、何工程もへて完成する。けれども旬のものに対してはそこまでリスペクトがなくて、たとえばフルーツだったらジャムを使ったりと。一方日本のお菓子はシンプルに、素材そのものを活かしている。なので自分の店では、なるべく素材を大切にしていきたい」。そのロマンの言葉通り、ここではどら焼きの生地に使う小麦粉、砂糖もこだわっていて、ふわふわの生地は何もつけなくても美味しい。

レモンクリームがたっぷりのどら焼き。上と下の生地の大きさを変えて、レモンタルトのような見た目に。
人気のプラリネクリームのどら焼き。こてでマーキングする技術は日本の和菓子テクニックから。

さすがパリに渡ったどら焼きだけに、見た目もなんだかキュートなのが特徴。レモン風味のどら焼きは、レモンクリーム部分が型押しされ、まるでレモンタルトのような風合い。ナッツを炒ったクリームのプラリネ入りは、ショートケーキのようにクリームが飾られ、ここまでいくとどら焼きというより、モンブランのよう。
日仏の美しい文化融合がここではみられる。

サロン・ド・テも併設していて、抹茶など日本のお茶も楽しめる。
TOMO
11,rue Chabanais 75002 Paris
tel/09 67 77 96 72

text/Hiro Morita

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