とことこと

SEPTEMBER 28

ぶざまでもいい。走り続ける。

“たあこさん”という愛称で知られる著名ファッションエディターの白澤貴子さん。これまで2回にわたっていろいろお話を伺いましたが、今日はその最終回。

コトニエAW新作の中から、深いグリーンのセーターにパンツを合わせたコーディネイトは、まるで彼女の私服のようにしっくり。“こういう絶妙な色合いは、日本のブランドでは出せないもの。

着ている人を魅力的に深みがあるように魅せてくれますね! この色味を楽しみたいから、ボトムスも黒で締めずに、この色味のトーンをいかして着るのが好き!” では、始めましょう!

取材・文:土本真紀  >前回のお話はこちら

白澤貴子さん:ファッション系フリーランスエディター&ライター。小学生になる男の子のお母さんでもある。ファッション誌、広告・カタログなどを中心に、多くの撮影ディレクションやライティング、ファッションブランドのブランディングなどを手がける。趣味は乗馬。

「これから何をしたいか? そうですね…。誰かに何かを教える立場でもないし、みんなを引っ張っていけるほどの何かを持っているわけでもないんですが、自分に正直に生きる私の姿を見て、誰かが自分らしく生きるっていいなと思ってもらえたら嬉しいです。

人にどう見られるかではなく、自分がどう思うかということに重きをおくと、そこから幸せ度が増えていく。それを感じ取ってもらいたい。

新たにいろいろ挑戦したりやってみることが、全部かっこいい必要はないと思います。ぶざまでもいい。前に向かう心や、立ち止まらずに走り続けることが、思っている以上に楽しいということを知ってもらえたら。そんな気持ちです。

私の場合ここ数年で乗馬を始めたんですが、大人になって、子育てもしているのに新しいことなんて、と批判をされることもありました。でもね、何歳になっても挑戦していいんだ!と思ってくれた方もいる。

息子に対しても、完璧な母親でいようという意識はないんです。ダメな部分も全部魅せて、出来なくてごめんねと素直に接します。こうじゃなきゃ!とばかり思っていると、苦しくなっちゃいますから」

好きなものも嫌いなものも、インプット。

ヘアスタイルをショート金髪にしようかな、ジャズを歌おうかな、ピアノも久々に弾きたい!いや、考えたこともなかったけれどヘビメタに挑戦か?!と、白澤さんの“次の自分像”は、ルールに縛られずどこまでも広がります。

周囲の想像をはるかに、そして軽やかに超えています。常に自分の好きなものだけでなく、たくさんの方向性へアクセスするという白澤さん。

自分をこういう人だと決めつけず、頭の中をフリーにしておきたい。そんな思いから映画も、本も、美術も、なるべくリアルに接しながら自分の表現方法を模索しているとか。

“まだ自分自身のゴールには程遠い”と語る白澤さんは、おそらくこの先にも、こちらが驚く展開を幾度も重ねていくことでしょう。

「とはいってもね、もちろん不安になったり弱気になったりすることもあります。忙しい時期の夜は、自宅でウワーッと泣いたりすることもあるんです。

すごく傷つきやすいし、全然強くない。喜怒哀楽も激しいです。でも、うわーんと泣いたり、はちゃめちゃに踊ったりするから、ストレスはそんなにたまらないんです。

人間関係に悩んだりすることもありますが、私のことを好きでいてくれる人も、嫌いになる人もいるのは当たり前だ、とも思っていて。みんなに好かれようとしないことも、自分らしさを保つ秘訣だと思っています。」

今、小学校2年生の息子さんは、幼稚園の頃から“紳士になる”のが憧れで、白澤さんが着る洋服などにも素敵な意見をくれるそう。

成長した息子さんと一緒にワインを飲みながら語りたいという白澤さん。その頃は、何に夢中になっているのかな? まずは歌声を今年か来年にはお聴きしたいです。ライブの際は、ぜひお声がけいただけたら!

ーNEWSー
メールマガジンに登録 すると、メンバー限定のおトクなニュースや商品情報を、いち早くお届けします。

LINEで送る