とことこと

SEPTEMBER 21

フランスは「一番苦手で嫌い」?!

有名ファッション誌で活躍するエディターの白澤貴子さん。先週に引き続き2回目の登場です。

ずっと東京で育った白澤さんが、なぜ急にフランスへ向かったのか。そこで得た刺激とは? 

チョイスしていただいたコトニエのAW新作の黒ワンピースを着た白澤さんの口からは、意外な言葉が飛び出します。

取材・文:土本真紀  >前回のお話はこちら

白澤貴子さん:ファッション系フリーランスエディター&ライター。小学生になる男の子のお母さんでもある。ファッション誌、広告・カタログなどを中心に、多くの撮影ディレクションやライティング、ファッションブランドのブランディングなどを手がける。趣味は乗馬。

「フランスを選んだのは、それまで一番苦手で嫌いな国だったからなんです。海外に行こうと思ったのが先で、それからどの国に行こうか考えたんですが、数ある選択肢の中からフランスに決めたのはとにかく苦手意識があったから。

幼稚園から通っていた学校でフランス語を習う機会があったのですが、その頃に出会ったフランス人の先生があまり好きじゃなかったんです。

そもそも海外に行ってみようと思ったのが、いつも周囲の人に助けてもらって自分では何もできない、自分1人でやっている感じが一度もないということがきっかけだったので、だったら、自分を試せる場所を選んでみようかと。

全然知らない、それどころか苦手で嫌いな場所にポンッと落とされたら、私はどうなるんんだろう。そんなことが知りたかったのかもしれません」

それまで、旅行でも訪れたことがなかったというフランスを選び、反対されるのが目に見えていたので、パリに留学するたった3日前に両親に話したそう。

当時の白澤さんは24歳。ファッション系の広告代理店に就職し、それこそばりばり楽しく働いていた日々で、いきなり退社と留学を決めた白澤さんに周囲はとっても驚いたという。そりゃ、そうだ!

パリにいる全員が、表現者。

「日本に生まれて、ずっと日本に育ってきて、日本のことしか知らなかったので、いつかは海外に行きたいという気持ちは幼い頃からあったように思います。

でも、友達とも離れたくないし、なかなか実行はできない。ようやく社会人になって、“このまま海外に行けなくなるのは嫌だな”と思ったのかな。

フランスに行ってから、最初の頃は毎日泣いていたしホームシックにもなりました。でもだんだん懐かしいような感覚を感じるようになって。

留学期間は2年ちょっとと短かったですが、今では日本とフランスに、半々で住むのが理想!ここ1年くらいの間も3か月に1回くらいはフランスを訪れるのですが、その度に、なんだか自分の故郷に戻ってきたような気がするんです。本当にリラックスできる。東京もパリも、私にとってはホームタウンですね。

フランスで知った一番大きいことは、人間らしく生きるということの大切さ。自分の感情に素直に、こうしなければいけない、ということよりも自分がどうしたいと感じているか、というのを前に出すこと。

それはファッションも暮らしもすべて、そう。パリで出会う人たちは、本当に自分らしい毎日を送っていると思います。

誰にどういう風に見られるかとか、こうしていなくちゃ、ということよりも自分の想いが先に出る。パリにいると、全員が表現者だな、と感じるんです」

ふわりふわり、と動きながら撮影に応じる白澤さん。
“この膝丈!よいと思います”とコメントいただいた黒ワンピースも、一緒にふわりふわりと動きます。

「黒い服は、白い服以上に自分が前面に出ます。黒で隠していると思う人も多いですが、逆! 今回着せていただいた黒ワンピースは、動いた時にきれいで女らしさも出る。

人は、ただ突っ立っている時間はあまりなくて常にどこか動いているから、生地の柔らかさや動いた時の美しさは洋服選びでは重要ですね。

この袖の長さも、抜け感が出て大好き。セクシーになりすぎない、ヘルシーな肌見せもいい!

よく、どこのお店に行きますか?とか、どのブランドが好きですか?と聞かれるんですが、私の中には左脳的な決めごとは無いんです。

自分なりのこだわりとか、自分ならでは似合うもの、とか。そういう探し方です」

ふわりふわり、くるりくるり。止まることのない白澤さん。次回の最終回は、彼女のこれからの計画を、お聞きしてみます。

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