とことこと

MAY 25 / 普通のパリ

美しいクリエイター。パリにて。

憧れのデザイナー、ジュリー・ランサムに会いに、いざパリへ!

「アパルトマンについたらこのPINコードで入れるから。じゃあ、3時に。」

ドキドキしながらオペラ座を、東に歩くこと15分。私の大好きなお店やパッサージュがあり、友人が働くAFPがあるのでなにかとよく行く素敵なエリア。そこできっちし迷子になり、コトニエ・パリのエステルに電話してナビしてもらう。

自宅兼のジュリーのスタジオの近くには、私の好きなカクテルのお店、DANICOがある。『普通のパリ』でインジーがパレ・ロワイヤル庭園から歩いて行っていたイタリアンレストランDarocoの奥に位置する6 rue Vivienne 75002 Paris 変化球のカクテルが飲める。

あれ?インジー遅くなるっていってたやん!既にくつろいで、フレンチガールズ3人が集まれば話はとまらない。後で聞くと、男性論と胸の話と日本の女子の話をしていたそう。私は落ち着いてカメラの準備ができた。

デザイナーになるのに影響をうけたジュリーのお祖母さんの話は#ComptoirStories Episode1で知った。どんな風に影響をうけたんだろう。

部屋の中は、ジュリーの好きな色調で溢れている。もとジャーナリストだったということもあり、写真をたくさん見てきた。そんな彼女が撮った写真が壁に飾られているのだが、それらは彼女が好きだという色より優しく、冷静な視点がおおい。

ジュリー: 手を動かして何かを作る、という行為そのものが好きになった、ということかな。もともとジャーナリズムを勉強して、雑誌の記者になったんだけど、違う!と思ってやめたの。私はもの作りがしたいんだ、って。ていねいに何かを作りたいんだ、って思った。

田中: 手を動かして、もの作ってる時は、何考えてる?

ジュリー: 最初は色んな雑念(笑)が浮かんでくる。でも少し時間が過ぎると心が落ち着いて、その行為に集中してくるの。瞑想してるみたい。その時間の過ごし方が好き。

田中: 瞑想している状態=仕事!素晴らしいじゃないですか。その時間の過ごし方!!

え?どんな服着て瞑想=仕事してるの?

ジュリーのハートビートを感じる。
www.julielansom.com
www.instagram.com/julielansom

ジュリー: いつもこんな格好。大きめのシャツにパンツ。ペンキがついちゃった服もたくさんあるよ。大きめの服を、ベルト使って自分でシルエットを作るのが好きなの。もともとの自分の体のシルエットではない形を作るのが楽しいの。

エステル: あーわかる。コトニエでもスタッフがよく提案してくれるテクニックがあるの。

(ここで、みんなでベルトからシャツを半分だす技術を披露しあう)

田中: コトニエってどんな印象?

ジュリー: ザ・トレンチコート。

フレンチ・ガールズにはマストアイテムのトレンチコートは、ジュリーも様々な色を持っている。

ジュリー: サッとはおって、近所のカフェにもいけるし、靴だけ変えればいい感じのディナーにもいける。

ここで好きなレストランの話になる。インジーがYOKOがこの前『ル・サンク』にいったんだよ〜と半笑で話す。『ル・サンク』は何度目かのネタ。後味の癖がすごい。

今のジュリーの色。ジュリーは照明デザインだけではなく、写真、コラージュ、ペインティングなど、色んなメディアで作品を作っている。

ここで本題。

田中: 世界中の女性がフランス人女性を憧れの眼差しで見ています。さて、何故でしょう。

ジュリー: えー。なんでだろう。う〜ん。自由ってことだから、だよね。他の国の女性と違うのは。

田中の心の声: (せいかーい!あ、ちゃうわちゃうわ。正解はないんだった。)

フランス女子3人: うん。そうそう。

ジュリー: 私たちのお祖母さんとかの世代が勝ち取ってくれた、リバティーの中に生きてるのよね。私たちの年代は。

フランス女子3人: うん。そうそう。

今ジュリーが無の状態になり、作り続けているSPUTNIK lamps。色も素晴らしいが、夜、天井に醸し出される影が素敵なのだそう。

田中: ジュリーにとってパーフェクトな一日って?

ジュリー: (うっとりしながら)朝遅めに起きて、近所のカフェでゆっくり朝ごはん食べて、帰ってきて少し仕事してたら友達が来て、一緒にランチ食べて。あ、それは家でもいいし、外にいってもいい。そして家に帰ってきて、また仕事をするかんじかな。

田中: 夜って何時くらいまで仕事するの?

ジュリー: 1時とか2時とかかな。

ジュリーの使いやすそうなキッチン。モノを最小限に抑え、でもスパイス類はかなり取り揃えられている。壁にはジュリーの写真やイラストが。そして、この照明はジュリーの作品、GEISHA lamps。テーブルの上にペンキと、私たちが持ってきた飲み物が置いてある。。

女優のような美しい顔立ちで、癖のない話し方と壁をつくらない体の動き。知的さをポイと捨て、感覚を研ぎすましている若いクリエイター、という印象のジュリー・ランサム。

彼女に会って、彼女のていねいに作る照明が欲しい、と思った。

テキスト/写真 田中洋子

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