とことこと

MAY 11 / 母と娘の森

パリの朝はマルシェでお買い物

果物や野菜を売るマルシェはフランス人の生活に無くてはならない存在だ。

平日はオフィスワークで朝時間がない人でも、週末になると近くのマルシェに行って、作り手が確かな生鮮食料品を求める、というのはパリジェンヌのよくあるライフスタイル。

バスティーユから東に歩くこと15分のところにマルシェ・アリーグルがある。

パリのどこのエリアにも週に2〜3回は朝市が立つ。そんな数あるマルシェのなかでも、クオリティの高さと値段の安さで定評があるのがバスティーユの先にあるマルシェ・アリーグルだ。

まずアリーグルに着いたら、パリでも1、2位を争うほど美味しいクロワッサンの名店、Blé Sucréへ。ブリストルなど3つ星レストランで修行を積んだパティシエのお店は、クロワッサンはもちろんのこと、ナントの伝統菓子、ガトーナンテやクイン・アマンが絶品。なかでも必ず食べたいのがマドレーヌ。フランスの新聞、ル・フィガロで上位3位にランキングされたほどの名品で、生地のもっちり具合、コーティングされたお砂糖との甘みのバランスも抜群で一度食べたらやみつきになる味だ。

ブレ・シュクレのマドレーヌはパリに行ったらぜひ味わいたい一品。ちなみに我が家の猫も大好物で、買ったままキッチンに袋のまま置いていると、またたく間にかじられてしまう。。猫も分かる本場の味 !? Blé Sucré 7,rue Antoine Vollon 75012 Paris tel :01 43 40 77 73

マドレーヌといえば、フランス人なら誰もが思いつくのがマルセル・プルースト。彼が生涯をかけて書いた大作『失われた時を求めて』では、マドレーヌが時をまたぐ旅に誘うモチーフとして、重要な役割を演じている。小説では主人公がハーブティーに浸されたマドレーヌのかけらを口に含んだ瞬間、過去の記憶が走馬灯のように蘇る。そんな思い出に残るマドレーヌ体験をここではぜひ。

朝の腹ごしらえが済んだら、いざマルシェへ!マルシェ・アリーグルのいいところは、月曜日以外は毎日営業しているということ。しかも近くの広場では毎朝蚤の市もあって、食料品だけでなく、アンティーク・ハンティングもできる。クリスタルの食器など、掘り出し物もあるので、アンティーク好きはぜひチェックしたい。

常設市の隣の広場ではアンティーク市が。がらくたに混じって19世紀のアンティークなどが破格で手に入ることも。
食器類以外にも書籍や服飾小物も充実。スタンドによっては値引き交渉もしてくれるので、買い物の楽しみとして、気軽に値段交渉してみて。

「いちご、今なら2箱で5ユーロ」、「旬のアスパラガスが入荷してるよ」なんて掛け声が飛び交う中、露店を通り抜けると常設市がある。所狭しとチーズ屋、野菜屋、お魚屋と並んでいる。なんでもここのマルシェは18世紀から続くもので、いまでも庶民の胃袋を満たすだけあり、どれもスーパーで買うよりも安い!クリスマスシーズンでなくても、鳥専門店にはずらりとターキーが陳列され、見学するだけでも十分楽しめる。

日本から観光に来たらオススメなのが、乾燥きのこ類とチーズ。ソフトタイプのチーズは日本に持ち帰る際に注意が必要だが、ミモレットなどハードタイプなら飛行機で持ち運んでもそこまで味が変わらないので、お土産にぜひ。なかでも2年近く熟成させたコンテは濃厚な味わいで、ワインはもちろん、ハードリキュールとも絶妙の相性。購入の際、「Sous-Vide」(スウ・ヴィッド)といえば、真空パックにしてくれる。

常設市の中にあるチーズ屋さん。チーズ以外にもバターなどの乳製品を扱う。日本でも人気のボルディエのバターもここでゲットできる。

乾燥きのこでオススメなのが、モリーユ茸とポルチーニ。モリーユは笠の部分がメッシュ状になっているのが特徴的で、ぬるま湯で戻してクリームで煮込むとお肉の付け合わせにもパスタにも合う。ポルチーニはイタリアの松茸級の高級きのこで、こちらは風味が抜群なので、洋風松茸としてスープに入れたり、パスタに絡めるとぐっと料理の幅が広がること間違い無しだ。

マルシェで買い物がすんだら、ぜひ周辺のお散歩を。次号では、アンティークショップ、イタリアンレストランなど、周辺エリアのおすすめスポットを紹介したい。

text/Hiro Morita

 

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