とことこと

MARCH 09 / 母と娘の森

ひとの手によってひとつひとつ丁寧に作られたものにはどこか温もりがある。伝統工芸を大切にするのは日本だけでなくフランスも同じこと。メイド・イン・フランス100パーセントを売りにするセレクトショップが北マレに昨年オープンした。

4フロアー、600㎡ある店内には、家具から陶芸品、
アクセセサリーまで1000点以上もの工芸が並ぶ。

EMPREINTES
5,rue de Picardie 75003 Paris

店名のEMPREINTES (アンプラント)はフランス語で指紋という意味。その名の通り、置いているものは、どこかいびつな形の陶器や、丁寧な仕上げの革小物など、どれも職人さんの指紋の跡を感じさせるものばかり。

思わず手にとってまじまじ見たくなる。

伝統工芸や民芸といば、温もりはあるが、どこか古くて現代の生活空間に合わないものも、、とうものが少なからずあるが、ここに置いてあるものはどれも洗練されている。

「フランスでクリエーションに携わる人々に、販売の機会を与える」というコンセプトのもと、フランス最大の工芸団体アトリエ・ダール・ド・フランスが運営。なんでもこの団体、創設は1868年ということで、歴史的にかなり深い。

それもそのはず、近くにある人気コンセプトストア、メルシーの名物バイヤーが監修にあたっている。

2階にはカフェも併設。オーガニックのお野菜と果物で作られるスムージーや、ホームメイドのケーキなどどれも美味しい。

実際売られている食器類でコーヒーが飲めるのも嬉しい。

邸内では定期的にクリエーターを召集してアート・エクスポジションも開催。2015年に若手の職人に与えられる賞、Prix de la Jeune Création Métier d’Artを受賞した日本人、Kaori Kuriharaさんの作品も展示された。ここでも日本人が活躍しているとは、誇らしい限り。

Kaori Kuriharaさんの作品

店内には大型の作品以外にも、15ユーロくらいから買えるカップやアクセサリー小物もあるので、お土産ハンティングにも最適。地下には映像スペースもあって、クリエーションの現場を感じられるビデオも鑑賞できる。フランスの工芸の奥の深さを発見するには絶好のスポットだ。

jean Gazdacさんの作品

Text / Hiroyuki Morita Photo / Claude Weber (incl : top banner)

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