とことこと

JANUARY 12 / 普通のパリ

フランス人は、ガレット・デ・ロワばかり正月から食べているらしい。みんな、もう4回食べた、でもまたあと2〜3回は食べるだろうな〜なんていっている。

日本でいう正月の "おもち" みたいなもんだよ、とインジーがいう のだけど、いや、そんな食べないよ、何回も "おもち" 。

どういう状況?なんでインジーは正月のおもち事情を知ってる?

ガレット・デ・ロワって何?

文:田中洋子 写真:インジーとその周りの人

「あ〜ん。ガレット食べ過ぎて太っちゃった〜」と「正月おもち食べ過ぎて太っちゃった」というノリで、自撮りを嫌がるインジー。やはり、おもちに近い?

Épiphanieという、キリスト教の祭日を祝って、年末から1月の半ばにかけて、フランス中で食べるらしい。

インジー: この3日間、撮影だったんだけど、撮影のランチに毎日ガレット・デ・ロワ、でたわー! 夜は、子供のいる友達よんで、みんなで集まって食べてるわ。

田中: え?(そんなに?)甘いんだよね?どんな味?

インジー: パイ生地の中にアーモンドクリームがはいってて、スーパースウィートよ。

ガレット・デ・ロワ(仏: galette des rois)は王冠がのったパイで、1月6日のエピファニー(公現祭)の祭日に食べるお菓子。OPOSのフォトグラファー、ファビアン(Fabien Sarazin)の撮影では3日間、毎日ランチにでてきたという。写真はファビアンのスタジオ。

田中: ガレット・デ・ロワ、ってフランスで、そんな大きな地位を占めてるって知らなかったわ。もともとキリスト教のお祭りだよね?

インジー: うん。でも今はフランスの伝統文化として、この時期にみんなで食べるの。

田中: 自分たちで作るの?

インジー: 今は、自分たちのお気に入りのパン屋さんやケーキ屋さんで買って、パーティーに持って行くの。

私は、Liberté Pâtisserieというお店で買ったの。

ガレット・デ・ロワの中には、フェーヴ(fève、ソラマメの意)と呼ばれる陶製の小さな人形が一つだけ入っている。自分のパイの中に入ってたら、「よっしゃー!」となるとのこと。ファビアン(Fabien Sarazin)は「さりげなく美しい」表現 が圧倒的に優れている。

田中: ねえ、インジー。日本の正月の "おもち" とだいぶ違うよぉ。

さっきエリック(インジーとの共通の友人)に聞いたら、自分は1回、娘が2回 "フェーヴ" あたったってゆってた。

あと、ガレット・デ・ロワ、最高〜!!!みたいなことゆってた。すごい好きみたい。

インジー: ガレット・デ・ロワは、フランスでは、このシーズンの重要な食文化なのよ。

田中: あ、そこは "おもち" に似てるよ。でも、「おもち最高〜!!!」みたいなテンションにならないね。

インジー: まあ。

インジー: フランス人は子供の頃から、ニューイヤーといえば、ガレット・デ・ロワで育って、大人になってもそう。

切り分けられた、自分のパイの中に " フェーヴ " が入ってたら、女の子はティアラ、男の子はクラウンをつけて、その年は幸運だとされるの。

田中: へ〜。ゲーム性もあるんだ。

インジー: そう。すっごい盛り上がるの。大人も子供も。

ファビアン(Fabien Sarazin)は世界的にも有名なフォトグラファー で、私たちみんな知っているハイブランドのジュエリーや、ビューティー、パヒュームの広告写真をたくさん撮っている。この日本の本にも特集されている。

田中: なるほどね〜。小さい頃からの家族との思い出もコミコミでの、ガレット・デ・ロワかぁ。少しわかりかけてきた。

日本の正月の " おもち " に初詣のおみくじと、ドンジャラくらいまで入ってるかんじなのかなぁ。いや、でも撮影のランチにもでてくる、って話だよね。

ガレット・デ・ロワ、謎〜。

で、ガレット・デ・ロワの写真ある?

インジー: え?ないよ。

田中: ...(ええーー!そんなに好きなのに?)

インジー: あ、ちょっと待って!ファビアンに写真撮ったかきいてみるー!

(メッセンジャーでフォトグラファーのファビアンに写真、撮ったか聞いてくれている。これで一安心。)

ファビアン(Fabien Sarazin)のスタジオの待合室。壁にかかっているWANG NINGDEの写真は、パリ・フォトで気に入って買ったとのこと。

インジー: ないってー!

田中: !!!そんなに好きなのに!!!?

(念のため、エリックにもガレット・デ・ロワの写真を撮ったか、聞いてみた。

ない、といわれた。7回も食べたのにー!?最後に、ガレット・デ・ロワ最高ー!めーっちゃ美味しい!!!といわれた。)

次回につづく。

LINEで送る