とことこと

OCTOBER 20 / 母と娘の森

「いちばんたいせつなことは、目に見えない」

『星の王子さま』 で、王子がキツネから教えてもらう「秘密」。バラとケンカして、自分の星を飛び出した王子がいきつくのは、こんな大切なメッセージ。

バラ園の秋の開花は10月下旬から11月半ば。
母になった古い友人が、1歳になったばかりの娘と
バラの蕾の小径をお散歩。風に舞うトレンチ が似合っていた。

大阪淀屋橋にあるコントワー・デ・コトニエ から、たくさんの素敵なカフェやお菓子屋さん、花屋さん を通り過ぎながら10分ほど "とことこと" すると、中之島バラ園 があります。そろそろバラが咲きはじめたところ。足取りもウキウキ。

『星の王子さま』 には "おとなは数字が好きだから〜おとなは、いちばんたいせつなことはなにも聞かない" とありました。でもこの中之島バラ園にはエレガントに咲き誇る、約310品種・3,700株のバラたちが揃っていることは、ぜひ伝えたい。

バラ越しには、ネオルネッサンス様式の大阪市中央公会堂 が臨める。1900年代初期からオペラやコンサートが開かれていたらしく、大阪の見方が変わる。

バラに魅せられた女性はおおく、フランスで歴史的にもっとも有名なのは、ナポレオン1世の妻ジョゼフィーヌです。マルメゾン城 の庭園に250種類以上のバラの株を植え、バラ園を作りました。戦場から送られるナポレオンの恋文をないがしろにしても、戦火をくぐらせて日本から原種のバラの株を取り寄せたりして。

パリから車で30分ほど走らせるとマルメゾン城に行ける。ヴァーチャルツアーはここをクリック!

彼女は特別な愛情をもってバラを集め、後世の人々のためにと、植物画家ルドゥーテに描かせて『バラ図譜』の制作に情熱を注ぎます。

ルドゥーテの描いたバラの中から、この記事を書きながら今、
着ている マルーンカラーのカシミアニット と同じ色のバラを見つけたのでアップ。

「きみのバラをかけがえのないものにしたのは、きみが、バラのために費やした時間だったんだ」

いくらほかにたくさんのバラがあろうとも、自分が美しいと思い、精一杯の世話をしたバラはやはり愛おしく、自分にとって一番のバラなのだと星の王子さまは悟ります。

大人になると、このことが理解できるようになると同時に、このことを忘れてしまうこともあるので、心にとどめておきます。

次回につづく

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