とことこと

SEPTEMBER 15 / 普通のパリ

幸せな時間を過ごすスタイルや、考え方のヒントって?N°3は、パリのクリエイティブ界で活躍するとびきりチャーミングな女性、インジー・マソトゥの仕事について、きいてみました。

文:田中洋子 写真:インジーとその周りの人

スタジオに歩いていく途中のインジーの自撮り。聴いてる音楽はなぜか The Animals - The House Of The Rising Sun

先週のつづき。

新しい表現の模索

田中:インジーが Ôpos (オポス) agency の代表になって12年になるけど、その間に娘が2人できた。世界情勢も、人とメディアとの関わり方も変わった。インジー自身もいろんな変化を遂げたと思うけど、それでもインジーの中で変わらない事ってある?

インジー:んー “新しい表現の模索”、になるのかな、それは。クリエイティブのフィールドにいるとみんなそうだけど。あとは変化は真実として、受け入れるようにする事。これは日本的な考え方じゃない?

田中: 変化だけが唯一の真実っていう考え方は、確かに。異質なものを受け入れてモノにする、っていうのは日本人のテイストかな。

インジー: ”新しい表現の模索”の連続性をみれるよね。日本の工芸や美術は。

Charlotte Perriand for Louis Vuitton Icone Collection 2014© Photo:Angelo Pennetta

母と娘の強い繋がり

田中:日本の工芸といえば、インジーはシャルロット・ペリアンの仕事したよね。

インジー:ルイヴィトンのプロジェクトで、シャルロットの娘、ペルネット・ペリアンと、コラボする機会をいただいたの。

田中:シャルロット・ペリアン亡き後は、娘さんがお母様の作品の管理をしてるんだよね?

インジー:ペルネットは母であるシャルロット・ペリアンの遺した作品と考え方を守り伝えていくことを、仕事として選んだの。

有名な母を持つ娘だったら特に、自分も自分のことをやりたいって、ならなかったの?ってペルネットにきいてみたら、

「母と一緒に仕事して、母の仕事へのや考え方や意志を理解できた。そのことは自分を幸せに十分満たしてくれている。それを伝え残していきたいの。」

といってたことが印象的だった。ペルネットは、お母様の作品を守り意志を伝える、という仕事を通じて、私たちに“母と娘の強い繋がり”を表現している、と感じて心が動いたの。

Ôpos agencyに所属する Fabien Sarazin は、人あたりのいい、とってもスウィートな人で、世界的に有名な フォトグラファー

田中:私の知る限りではÔpos agencyのクリエイティブ制作の方は、ラグジュアリー・ブランドのコミュニケーションを得意としてるよね?ちょっと思うんだけど、ビューティーのお仕事たくさんしてるのに、メイク、しないよね(笑)。ファンデもしない。使ってる化粧ポーチの中身、みせてもらっていい?

左から:DIORのグロス、パリ発KURE BAZAARのネイルポーリッシュ、 AesopのFacial Treatment、& other storiesのハンドクリーム

田中:!!!

インジー:フランス人って結構こんな感じが普通だと思うよ。

田中:(笑)うん。スッピンが多いよね。いくつになっても。 インジーが最近インスピレーションうけたこと聞いてもいい?

来週木曜日につづく。

家がリフォーム中のインジーは ル ジェネラル ホテル に長期滞在中。
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