とことこと

SEPTEMBER 01 / 母と娘の森

自由が丘店に、とっても素敵なスタッフがいるからぜひ遊びに行って、コトニエの世界を感じてほしい。そうお聞きしたので、さっそく「とことこと」。ライター土本がお天気のいい昼下がり、お出かけしてきました。

取材・文:土本真紀

「一生懸命見つめる。一生懸命考える」

こんにちは。そういって現れたのは笑顔がとってもキュートなショートカットの女性。清潔感あふれるボーイッシュな印象なのに、とてもたおやか。お名前は祖母井さんとおっしゃいます。

「 祖母井、と書いて “うばがい” と読むんです。九州出身ですが、地元でもこの姓は見かけませんね。印鑑を探すのも一苦労です(笑)。今日はよろしくお願いします 」

祖母、つまりは、おばあちゃん。なるほど。スラッとしてとってもファッショナブルなのに、どこかほっこり。お名前が似合う癒し系の女性です。一気に親近感を覚えます。

自由が丘をとことこして見つけた手土産に、やさしい笑顔がこぼれる祖母井さん。

「 10年ほど前まで、少しだけパリに住んでいたことがあるんです。その時にコトニエと出会って、一気にコトニエの世界の虜になりました。お店も、フランス人の店員さんたちもとってもかわいくて大好きになって。その頃日本にもお店があったのですが、まだ東京だけ。

でも、帰国したとき、コトニエで働きたいな〜と思って、コトニエ日本オフィスにお電話をしたんです。

その頃まだ地元の福岡にはお店がなかったので、すぐには働けなかったんですが、諦めきれずまた連絡をして。募集している東京で働くことに。エイっと覚悟を決めて上京しました。今から7年前のことです。

祖母井さんがパリに住んでいた頃のコントワー・デ・コトニエのビジュアル。

お気に入りのショップを持つ女性は多いが、そこで働きたい、とコンタクトをとる行動力は、誰もが持っているわけではないもの。柔らかい笑顔の奥に隠れた、意志の強さにびっくりです。

「 コトニエの洋服が大好きで大好きで、働き始めた頃は自分の好きなコーディネイトを熱くお客さまに語るばっかり。それが喜んでいただけるかどうか、なんて考える余裕もなくて。自分の愛するコーディネイトについて熱弁を奮う毎日でした。

でも、そのうちにそれじゃダメだ、と気づいたんです。今は、お客さまを一生懸命見つめることを一番大切にしています。今日はどんな気分でお店にいらしてくださったのかな?何をお探しかな? 好きな雰囲気は? いつもはどんな生活をされているのかな?

そんな風に、まずお客さまを見つめさせていただく。そこから、自分にできることをとことん考えるようにしています。今は、私の好きなコトニエだけをお客さまに押し付けてはいけない、と思っているんです。

実際に、お客さまから教えていただくこともたっくさんあります。真剣にお客さまを見つめること、そしてそこから自分ができることを考えること。そんな風に仕事をするようになった頃から、プライベートでも相手のことをしっかりと理解しよう、と思うようになりました 」

「頼っていただく幸せ。もっとお役に立ちたい」

お客さまとの出会いこそが、コトニエで働く幸せ。そう語る祖母井さんだが、出産後、福岡に帰り子育てに専念しようと思ったこともあるとか。

「 産休をいただいて復帰した時、しばらくぶりのお客さまたちがお店にいらして“ いない間、本当に困ったの ”“ 帰ってこなかったらどうしたらいいのか、心配しちゃった ”“ 祖母井さんがいなかったら、途方に暮れちゃう!” と、 嬉しい言葉をたくさんいただいたんです。

こんなに私のことを頼ってくださるお客さまがいるなんて、本当に幸せ者です。私もそんなお客さまと離れたくなくって(笑)。今も東京です。シンプルで、上質で、だからこそいろいろな女性たちの、いろいろなシーンでお役に立てるのがコトニエ。

頼ってくださるお客さまたちのもっともっとお役に立てるようになりたい。私は、洋服の仕事をしたいんじゃなくて、コトニエの仕事をしたいんです 」

コントワー・デ・コトニエは、長年、本当の母と娘を募ってビジュアルを作ってきました。

20代〜80代まで、幅広いお客さまがいらっしゃるというコトニエ自由が丘店。皆さんも通りがかったら、楽しそうな祖母井さんの姿を見つけられるかもしれません。

お買い物はなくても、お散歩ついでにもっとおしゃべりしたいので、また、祖母井さんの周りを「とことこと」してみるつもりです。今度は少し涼しくなった頃、私向きのコーディネイトやお洋服の使いこなし方をレクチャーしていただこうかな。

おっと、それまでに少しダイエットしておかなくっちゃ(笑)。

手土産に、「風船」と「サボテン」をお渡しすると、とびきりの笑顔。「風船」は九品仏川緑道沿い、大人目線のキッズパーティーのお店 JOYOUSDAYS で。「サボテン」は自由が丘の駅からポパイカメラを通り越し、コントワー・デ・コトニエの角を左に、そして最初の角を右に曲がったところにある、生活道具のセレクトショップ Today's Special で。
コントワー・デ・コトニエ 自由が丘店
〒152-0035 目黒区自由ケ丘1-29-14
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03-5731-0895
11:00-20:00
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