とことこと

NOVEMBER 10 / 母と娘の森

パリでは編み物が流行っていて、編み物男子が続出中!というニュースを聞いて、久しい。

そして再び、ファッショナブルなパリジェンヌたちが編み棒を持ち出しているという。

パリ旅行でも立ち寄れる、フランスにしかない色の揃った毛糸屋さんもご紹介。

とっても素敵な商店街、Passage du Grand Cerf。

以前のパリでの編み物ブームは、ウール・ザ・ギャングというロンドンの編み物集団が作った商品や、センスのいい編み物キットをコレットがパリで紹介したあたりから火がついた。

KENZOの70年代のニットのヴィンテージデザインを編める、セルフ編み物キットも、可愛かった。

モードなパリジェンヌが通うとは思えない店構え。
Lil Weasel:1 Passage du Grand Cerf,75002 Paris

編み物男子とかいわれて、ウール・ザ・ギャングが流行った時はそのブームをちょっと斜めに見ていて、トレンドに踊らされてる感があった。

ロンドンでは、いまやクラフトはもうブーム感はなく、定着したイベントごととなっている。

パリの編み物も、もはや定着するのかもしれない。パリコレとは一変して、若いパリジェンヌはこーんな本気の毛糸店に通っているらしいのです。

色揃えがフランスの毛糸屋さんは少し違う。

そこは、今週の "普通のパリ" でとことことしているエリア、ルーヴル美術館と、レピュブリック広場の間の、パッサージュ・デュ・グラン・セールという商店街にある、LIL WEASELという地元の人に愛されている毛糸屋さん。

安いものをたくさん、から、いいものを少しだけ、それを長く使う、という消費の流れに変化を遂げたフランス。完全に、と付け加えておこう。

パリジェンヌは近所のスーパーでは、食料品を買わない。だからマルシェは人でいっぱい。品質にこだわり、人と人との関係性を大切に思うパリジェンヌ。

手染めの毛糸が人気あるそう。手作り感満載だ。

やはりいいものを長く使うというのは、そこにお金では換算出来ない価値が生まれる。ものに対して愛が芽生えたりする。それを愛している自分のことを好きになったりもする。それを褒めてくれる人にも、 "わかる人" として愛着が生まれる。ストーリーがついてくる。

フランスの毛糸の色は、日本の毛糸屋さんとは違う。日本にはイタリアの毛糸が多く、雰囲気ががらっと変わり、大理石など、石を連想させる色が多いような気がする。

服も長く大切に着ると、その服との思い出がたくさんできる。以前ご紹介した、コトニエ・スタッフの "空気になったフレンチシック" や "空気になったブーツ" がまさにそう。

お手入れしながら何年も使うことは、思い出という新しい価値が積み上げられていく。

そうそう、トランプ大統領就任ニュースで感情的になっているアメリカでは、ここ数年はクラフトビールがトレンドのど真ん中だ。

やはり世界的にも、いいものを少しだけ、の意識が浸透していっている。

 

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